兄貴は私たち夫婦よりもほんの数ヶ月遅れて結婚しました。

ただ、私たちは大々的に結婚式を挙げていなかったのですが、兄貴たちはけっこう派手に挙げておりました。

まあ、当然のことなんですが、式には親戚中が集まりまして、ひときわ賑わいをみせておりました。

式終わりでひとまず実家へ

式も無事終わり、遠くからきた親戚たちはひとまず実家へ集まります。

私も実家へ立ち寄りまして、ご無沙汰していた親戚たちに挨拶をしました。

このときが、実は私たちが結婚して初めてのご挨拶だったんです。

 「遅れてごめんなさいね。結婚、おめでとう」

みな口々にそう言ってくださいました。

宴会に

それから場は宴に入りました。

みないい感じに酒が入りますと、カラオケなんかも歌いはじめまして、それはそれは楽しい時間が過ぎて行きます。

頃合いをみまして私たちが家に帰ろうとしたときです。

従姉に呼び止められまして、再び結婚のお祝いを言われました。

思わぬプレゼント

そして、「これ、間に合わせで悪いんだけど、結婚祝いに」と、プレゼントをもらいました。

もとより私たちにはそんなつもりはありませんでしたから、なんか変にかしこまってしまいました。

兄貴の結婚式なのに……。

しかし、こうしたお祝いというのはとても嬉しいものでして、私たちは気分良く受け取り、家に帰ったのです。

家に帰ってさっそくプレゼントを開けてみますと、それはかわいいミッキーマウスの置き時計でした。

そう言えば、そのとき三十歳だった従姉はミッキーが大好きでした。

大変に申し訳ないのですが、従姉には結婚内祝いは贈っていません。

もう二十年にもなりますから、今さら贈れず、心苦しいです。